整備工場のいっぽ一歩～萩丘オートの店長日記～

　お客様のトヨタ bB、高速道路でオーバーヒートしてしまい、

　エンジン載せ換えとなりました。


　オーバーヒートしても、すぐに走るのをやめれば修理出来る事も多いのですが、

　今回は、高速道路上の事もあり、修理不可能になるまで走ってしまった様です。


　幸い、程度の良い中古エンジンが見つかりました。

　表題の写真のものです。




　新旧のエンジンとＡＴの写真です。

　手前にあるのが新しいエンジンですが、写真だけでは良く解りませんね。

　降ろしたエンジンを２台並べて、細かい部品の組み換えをやっていきます。




　ちなみに、これがエンジンが降ろされたエンジンルームです。
　
　普段なかなか見ることのない景色ですね。



　
　古いエンジンと




　エンジンから外したＡＴです。


　そして、ＡＴを新しいエンジンに組み付けました。



　
　この後、エンジンをボディに載せていくのですが、エンジンをかけて見るまでドキドキです。


　中古のエンジンが不良品の可能性もありますし、

　何処かでミスをしているかも知れません。
　
　エンジンがかかってホット一息です。


　今回はこの後も特段トラブルもなく完了し、

　もとより大部調子の良いエンジンになりました。


　お客様にも満足していただけたようでよかったです。

　朝一で整備の車を引き取った後、岐阜まで納車に出発。

　父の友人の為、遠方ですが色々と任せてもらっているお客様です。

　西の方は、静岡市まで定期的にお借りしているお客様がいますね。


　９時に浜松を出発。




　岐阜羽島インターに到着が11時頃でした。

　何箇所かの渋滞と、安全運転で、予想より時間がかかってしまいましたね。


　浜松と、岐阜は天気が良かったのですが、途中何箇所か雨がぱらつくことがありました。


　


　帰りは生憎の事故渋滞。

　オートバイが絡んだ事故みたいでした。


　この季節の休日は、オートバイが非常に多いですね。

　高速道路だと、簡単に死亡事故になりかねません、

　十分に注意していかねば。


　浜松に戻ってきたのは２時頃でした。

　半日以上かかってしまい、予想以上でした。


　この所、外に出る仕事が多く、なかなか落ち着いて仕事ができません。

　来週はどうかな？

　FIAT500がバックに入れたときに異音がするとの事で入庫。

　この車、ちょっと特殊なオートマチックで、スズキのＡＧＳと似ていて、通常のマニュアル車のクラッチペダルを踏む動作を機械的にやるものです。

　
　デュアロジックといった名前のシステムなのですが、この作動用のオイルが非常に劣化しやすいようですね。

　この車も、中古車で販売してから１万km程度。
以前の交換履歴が不明ですが、すでに交換時期に来ていそうでしたのでチェックして見ました。




　この部分が、オイルの入っているタンクです。

　普段は、奥に見えるカバーで覆われていますので、ちょっと見ただけでは量や汚れ具合は確認できません。

　この写真は、カバーを外したところ。


　大部黒くなっています。



　交換する場合も、抜き穴もありませんので、取付部を外して抜くしかありません。

　上から抜きたかったのですが、構造上無理でした。残念






　入れるのは上から。



　真ん中辺りの白い六角形の部分が蓋ですね。

　この蓋のすぐ下に、邪魔物があって上からは抜けませんでした。


　このオイル、作動時にはタンク内量が減るのですが、エンジンを切ってしばらくすると、

　タンク内に戻ってきます。


　ですので、量の調整が非常に難しい。

　
　このオイル、定期的に交換が必要なはずなのに、非常に交換しにくくできてますね。

　ある程度、クルマをいじっている人でないとむずかしそう。


　取付の構造を理解するのに大部時間がかかるクルマです。

　楽しかったですね。