整備工場のいっぽ一歩～萩丘オートの店長日記～

　FIAT500がバックに入れたときに異音がするとの事で入庫。

　この車、ちょっと特殊なオートマチックで、スズキのＡＧＳと似ていて、通常のマニュアル車のクラッチペダルを踏む動作を機械的にやるものです。

　
　デュアロジックといった名前のシステムなのですが、この作動用のオイルが非常に劣化しやすいようですね。

　この車も、中古車で販売してから１万km程度。
以前の交換履歴が不明ですが、すでに交換時期に来ていそうでしたのでチェックして見ました。




　この部分が、オイルの入っているタンクです。

　普段は、奥に見えるカバーで覆われていますので、ちょっと見ただけでは量や汚れ具合は確認できません。

　この写真は、カバーを外したところ。


　大部黒くなっています。



　交換する場合も、抜き穴もありませんので、取付部を外して抜くしかありません。

　上から抜きたかったのですが、構造上無理でした。残念






　入れるのは上から。



　真ん中辺りの白い六角形の部分が蓋ですね。

　この蓋のすぐ下に、邪魔物があって上からは抜けませんでした。


　このオイル、作動時にはタンク内量が減るのですが、エンジンを切ってしばらくすると、

　タンク内に戻ってきます。


　ですので、量の調整が非常に難しい。

　
　このオイル、定期的に交換が必要なはずなのに、非常に交換しにくくできてますね。

　ある程度、クルマをいじっている人でないとむずかしそう。


　取付の構造を理解するのに大部時間がかかるクルマです。

　楽しかったですね。

　ホンダインサイト。今日点検で入庫し、ＣＶＴフルードの交換をしました。

　ホンダのハイブリッドは、ＣＶＴフルードの交換の警告が出るようになっています。

　ですので、交換を頼まれることも多いです。




　そうは言っても、交換台数が多いわけではないので、

　その都度、４リッター缶で仕入れての交換になりますね。




　左タイヤの辺りに、ＣＶＴフルード交換用のプラグ（抜き穴）がありますので、

　ここから古いオイルを抜きます。

　工具がくっついている部分です。



　新しいオイルの色は、薄いピンク色っぽい色です。

　エンジンオイルの様に真っ黒ではありませんが、大部汚れているのがわかりますね。




　新油を入れるのは、バッテリーの左にある、

　黄色い部品を取外したところから。

　ゴミが入ると、故障の原因になりますので、

　慎重な作業が必要な部分です。



　その後、ならしと試乗して完了でした。

　前回の記事

　と同じ車で、ナビの取付もしましたのですが、

　この型のマーチは、ナビ取付に多少癖があるので、

　紹介したくなり、続けての記事となりました。




　この型のマーチのステレオは、専用の形をしていまして、

　このままではナビは着きません。

　ですので、



　この枠を追加で購入する必要があります。

　部品代は３０００円ちょいですので、車の部品としては、そこまで高くないのが救いです。




　通常、ナビ交換ではここまでの分解で、ナビ本体は交換できるのですが、

　この型のマーチの場合、表題の写真まで分解する必要があります。



　特に大変ではないのですが、知らないと非常に往生する部分ですね。


　インパネ上部分を取外してしまえば、作業自体は結構簡単になりますので、

　普通の車よりは、ある意味楽なのかもしれません。